ショッピングカート盗難多発、2月は「返して月間」 米
昨年11月にはハワイの州議会議員がホームレス問題への対応として、放置されたショッピングカートをハンマーでたたき壊して論議を呼んだ。ハワイは人口当たりのホームレスの割合が米国で最も高い。
カート問題に手を焼いているのはスーパーマーケットや議員ばかりではない。カリフォルニア州サンタアナ市は、河川に捨てられたカートの撤去には年間5万ドル(約510万円)のコストがかかると報告した。
メリーランド州で河川の清掃活動を行っている非営利団体によれば、同州を流れるブレッド&チーズクリークからボランティアが撤去したショッピングカートは、2009年以来、200台以上に上るという。
こうしたカートは「野生生物を閉じ込めたり、小川の流れをせき止めて洪水や浸食の原因となるなど、環境破壊を引き起こす」と同団体は指摘する。
店舗側は、カートが店の駐車場の外に出ると車輪がロックされる仕組みを導入したり、盗まれたカートを見つけて戻してくれる会社と契約するなどの対策に乗り出している。
それでも持ち去られて街中や河川などに放置されるカートは後を絶たない状況だ。