豪カンタス航空、230億円の赤字 5000人削減へ
(CNN) オーストラリアのカンタス航空が27日までに発表した2013年7~12月期決算は、税引き前損益が2億5200万豪ドル(約230億円)の赤字となった。同社のアラン・ジョイス最高経営責任者(CEO)は、5000人規模の人員削減を含む経営再建策を発表した。
今後3年間に3万3000人の従業員のうち5000人を減らすほか、航空機の売却や発注のキャンセルなどで、17年までに20億豪ドル(約1800億円)のコスト削減を目指すという。
リストラされる5000人のうち1500人は管理部門。残りは一部航路の運航停止などによって削減するという。
業績不振の原因としてジョイスCEOは、燃料価格の高騰や不安定な景気のほかに、格安航空会社(LCC)のヴァージン・オーストラリアの存在を挙げた。ヴァージン・オーストラリアは2011年以降、国内路線の便数を伸ばしている。
「オーストラリアの国内市場は、現行の航空政策によってゆがめられている」とジョイスCEOは述べ、「競争の場が不公平である」ためにヴァージンが優位に立っていると主張した。