米石油王の元妻 1200億円の慰謝料を拒否

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ニューヨーク(CNNMoney) 米石油王ハロルド・ハム氏が離婚した妻に慰謝料などとして10億ドル(約1200億円)近くを支払ったところ、「金額に不服がある」として小切手の受け取りを拒まれた。

ハム氏は米石油業界における伝説的な存在だ。エネルギー大手コンチネンタル・リソーシズ社をゼロから築き上げ、ノースダコタ州のバッケン油田開発で先導的な役割を果たしたことで知られる。

ハム氏は昨年11月、オクラホマ州の裁判所で元妻のスー・アン・アーナル氏への10億ドル近い支払いに合意。だがアーナル氏は自らがコンチネンタル・リソーシズの重役を務めていたことなどから、さらなる財産分配を要求。ハム氏の資産は夫婦2人で築いたものだと主張し、異議を申し立てていた。

アーナル氏はエコノミストで弁護士。2人は26年間連れ添い、2人の子どもがいる。離婚した際の財産分配などに関する婚前契約は結んでいなかったという。

一方でハム氏も、昨今の原油価格の急落によってコンチネンタル・リソーシズの企業価値も下落、資産総額が目減りしたとして、慰謝料の減額を求めて異議申し立てを行っている。

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