米9月雇用統計、予想下回る 利上げ遠のくか
ニューヨーク(CNNMoney) 米労働省が2日に発表した9月の雇用統計は、非農業部門の雇用者増が14万2000人で、CNNMoneyがまとめたエコノミスト予想の20万4000人を大幅に下回った。7月と8月の雇用者増も下方修正されている。
20万人前後以上の雇用者増が健全とされている。
失業率は横ばいの5.1%で、この7年で最低の水準を保った。
9月の雇用統計の悪化は、世界経済の減速が米国の労働市場にも影響を及ぼし始めた可能性がある。中国経済の大幅な減速で途上国の多くに影響し、米国の貿易や雇用にも打撃が及ぶとみられる。
米国の大企業では建設機械大手のキャタピラーが、世界経済の減速を理由に、今後数年で従業員1万人を削減すると発表。また海外経済の不透明さは、雇用者に新規採用をためらわせる要因ともなっている。