タリバン支配下のアフガニスタン、経済の先行きに暗雲 前中銀トップが予想
アフマディ氏はアフガニスタンの通貨価値の下落がインフレを引き起こし、食料品の価格を押し上げるとみている。
タリバンの資金へのアクセスが削減され、財政的に逼迫(ひっぱく)すると、アフマディ氏は分析。実質収入は減少し、中長期的に難民の流出が増えるとした。
アフガニスタン国内に残る人たちも、預金の引き出しに支障をきたすようになる恐れがあるという。
アフガニスタンは鉄や金、銅など豊富な鉱物資源を有していることで知られるが、タリバン支配下でこれらが突然採掘されるようになるとは考えにくいと、アフマディ氏は述べた。
中国が巨額の資金を投じてこれらの資源の開発に乗り出してくるとの見方については「信じがたい」としたものの、向こう5~20年の状況はおそらく中国にとってチャンスだろうと認めた。