ストリッパーが労働組合を結成へ、過去10年で全米初
ロサンゼルス(CNN) 米ロサンゼルス市ノースハリウッドにあるストリップクラブが解雇したダンサーたちによる労働組合を承認し、職場への復帰などについて近く交渉に応じる見通しとなった。
ダンサーたちは今週後半に予定する労組の選挙で圧倒的な支持票を投じるとみられている。ストリップクラブでの労組誕生は、全米で唯一あった米サンフランシスコのクラブが2013年に閉鎖された後、初めてとなる。
交渉は店と労組側の弁護士による和解に関する審理終了後に始まる予定。米俳優労働組合がダンサーたちを代表している。
同組合は声明で、クラブ「Star Garden Topless Dive Bar」とダンサーたちは最初の契約を成立させるため今後30日間内に交渉の席に臨むことで合意したと述べた。昨年3月に安全な労働環境を求め、クラブの外で数カ月間にわたり抗議行動を実施し、解雇されていたダンサーたちは職場に復帰することになるだろうとした。
同クラブは過去数カ月間、閉店が続き、経営者は破産を申請。しかし、全米労働関係委員会(NLRB)や関係する当事者の指摘などを受け、経営者側は破産申請を撤回し、30〜60日間内に営業を再開する見込みとなった。
クラブの弁護士は声明で、クラブ側は問題の解決を決心したと説明。「米俳優労働組合と誠実に交渉し、初めての種類となるような全ての当事者に公正な団体協約を目指すことを約束した」と述べた。
同クラブのダンサーの1人は「私の素晴らしい同僚たちの全員が交渉の場に出て、安全対策などの問題で発言権を得たことにうきうきしている」と歓迎。「我々や他の全ての場所のダンサーたちにとって重要な日となった」と喜んだ。