米FRB、政策金利を0.5%の大幅引き下げ 年内にさらなる利下げも

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
米連邦準備制度理事会(FRB)本部=16日、米ワシントンDC/Mandel Ngan/AFP/Getty Images

米連邦準備制度理事会(FRB)本部=16日、米ワシントンDC/Mandel Ngan/AFP/Getty Images

(CNN) 米連邦準備制度理事会(FRB)は18日、米連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、政策金利を0.5%引き下げると発表した。2020年3月以来の利下げとなる。

思い切った措置ではあるものの、今回の下げ幅は事前の予想の範囲内でもあった。利下げにより、住宅ローンからクレジットカードまであらゆる借り入れコストの低下が見込まれる。

FRBによる長年のインフレ抑制の取り組みにとっては、一つの重大な節目を意味する。

より標準的な0.25%ではなく0.5%の利下げに踏み切る決定は、世界に対し米金融当局者らが抱く切迫感を伝えるものだ。彼らは米経済における借り入れコストの上昇を迅速に緩和する必要があるとみている。

記者会見で発言する米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長=18日、米ワシントンDC
/From Federal Reserve
記者会見で発言する米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長=18日、米ワシントンDC /From Federal Reserve

FRBは米国の雇用市場を犠牲にすることなく物価圧力を抑制する極めて困難な任務に取り組む。米失業率は過去1年で相当急速に上昇した。上昇の起点は非常に低い水準だったものの、一度上がり始めればその流れは止まらずに上昇し続けるというのがエコノミストらの広範な見方となっている。

そうした観測はかねて、大量解雇なしにインフレを抑制するいわゆるソフトランディング(軟着陸)の実現を危うくしていた。

18日午後2時に公開した金利予測分布図(ドット・プロット)の予想中央値によれば、FRBは年末までにさらなる利下げに踏み切る可能性もある。

今後予定されているFRBの会合は、11月の大統領選直後と12月の計2回。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「米国」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]