米スペースX、空軍の無人宇宙機を打ち上げ
ニューヨーク(CNNMoney) 米宇宙開発企業スペースXは7日、米フロリダ州ケープカナベラルにあるケネディ宇宙センターから、米空軍の無人宇宙機「X37B」を打ち上げた。
フロリダ州にはカテゴリー5の超大型ハリケーン「イルマ」が接近し、9~10日にかけて上陸も予想される。しかし7日午前のケープカナベラルは晴れ間が広がる穏やかな天気だった。
打ち上げから数分後、ロケットの第1段階は予定通りに帰還して、ケネディ宇宙センターの発射台に着陸した。スペースXはコスト削減のため、再利用可能ロケットの開発に力を入れている。
空軍の無人宇宙機X37Bについては、詳しいことは分かっていない。同機はロケットに搭載して垂直に打ち上げるが、着陸時は航空機のように滑走路を使用する。
開発に当たった国防総省の研究所は、国家の安全を脅かす緊急事態への対応技術を手がける。米空軍によれば、X37Bには長期間の宇宙旅行で「実験的電子機器と振動ヒートパイプ」をテストするための機材が搭載されているという。
X37Bの打ち上げは今回で5回目。前回は2015年5月、スペースXと競合するボーイングとロッキード・マーティンの合弁会社ユナイテッド・ローンチ・アライアンスが打ち上げ、718日間地球軌道を周回した後、17年5月に帰還していた。