探査機カッシーニ、土星の大気に突入 13年間の探査に幕

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カッシーニが最後に突入する場所。可視赤外マッピング分光計から得たデータをつなぎ合わせて作成

カッシーニが最後に突入する場所。可視赤外マッピング分光計から得たデータをつなぎ合わせて作成

カッシーニはこれまで2度、ミッション期間を延長してきた。最後のロケット推進剤を使い切ったのが今週だった。

収集したデータや画像は、太陽系に関する科学者の考え方を変える多くの発見に結びついた。到着時には土星で9カ月にわたる巨大な嵐を観測。衛星エンケラドスからは氷が吹き上がり、衛星タイタンではエタンやメタンの液体の海の存在のほか、大気中で降雨があることも確認された。

ミッションに関わる科学者や管制官は今回、意図的にカッシーニを燃え尽きさせた。カッシーニのデータや観測から、エンケラドスとタイタンには何らかの生命が存在できる可能性があることが判明。NASAでは、カッシーニの衝突によりこうした衛星や、衛星に関する将来の研究を地球の粒子で汚染させるリスクは冒したくないと判断した。

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