ペットの名前もコロナ禍を反映、犬の「ズーム」や「ファウチ」が急増
「後になって当時のことを振り返り、『新型コロナ関連の名前が付いたこの子は、コロナの時に引き取ったの?』という話から会話が弾む」(エリス氏)
有名人やミュージシャンにちなむ名前も人気が高かった。俳優の故チャドウィック・ボーズマンにちなみ、「ボーズマン」と命名された犬は1063%増え、「チャドウィック」という猫は5倍に増えた。
後見人をめぐる争いがニュースになったブリトニー・スピアーズの影響で、「ブリトニー・スピアーズ」や、スピアーズの妹にちなむ「ジェイミー・リン」の名を付けられた犬も。1998年のヒット曲を連想させる「クレイジー」の名は68%増えた。
一方で、「エレン」という名の猫は129%減り、「カニエ」「テイラー」「テイラー・スウィフト」も減少した。2022年はテイラー・スウィフトに関連した名前やアデルの名前が増えるとジェフ氏は予想する。
スポーツ関連の名前では、米プロフットボールリーグ(NFL)シアトル・シーホークスのDK・メトカーフ選手にあやかって「DK」と名付けられた犬が563%増加。猫の名前はニューイングランド・ペイトリオッツのロブ・グロンコウスキー元選手の愛称「グロンク」が276%増でトップだった。
旅行ができない状況の中で、外国、特にフランスの食べ物の名前を付ける飼い主も急増した。犬の名前は「キャビア」が9倍に、「ディジョン」が8倍にそれぞれ増加。猫は「バゲット」が7倍に、「ラクレット」は4倍に増えた。
ランキング上位の犬の名前はメスが「ベラ」「ルナ」「ルーシー」「デイジー」の順。オスは「マックス」がトップで、続いて「チャーリー」「マイロ」「バディー」の順だった。