火星に「大量の水」発見、グランドキャニオンより巨大な渓谷で
今回の発見について詳しく記した論文は15日の科学誌「イカロス」に発表された。
論文を執筆したFRENDの主任研究員、イーゴリ・ミトロファノフ氏は「(微量ガス周回探査機なら)砂塵の層の1メートル下を透視して、火星の地表下で本当は何が起きているかを見ることができる。重要なのは、以前の機器では検出不可能だった豊富な水をたたえる『オアシス』を発見できる点だ」と語る。
2006年7月に撮影されたマリネリス峡谷北部/ESA/DLR/FU Berlin
FRENDでの調査の結果、マリネリス峡谷には大量の水素が存在することが判明した。これらの水素が水分子として結合していると仮定すると、地表付近の物質の実に40%は水だとみられるという。