ウェッブ望遠鏡、宇宙空間でサンシールドを展開 全長21メートル
ウェッブ望遠鏡の打ち上げ時、サンシールドはアリアン5ロケットの中に折りたたんだ状態で格納されていた。シールドを展開して張る8日間の作業が先月28日に始まり、米東部時間の今月4日午前11時59分に5枚目を設置し終えた。
ウェッブ望遠鏡は時間をさかのぼって観測を行う能力を持つ。赤外線観測機を駆使して他の方法では見えない宇宙の側面を明らかにし、かつてないほど深くまで宇宙を見通すことができる。
祭典「サウス・バイ・サウスウエスト」で公開されたウェッブ宇宙望遠鏡の実物大モデル=米テキサス州オースティン/Chris Gunn/NASA
同望遠鏡は宇宙をつくったビッグバン後の最初の光や、現在の宇宙を満たす銀河、恒星、惑星の形成など、宇宙史のあらゆる段階を観測する見通し。系外惑星の大気を観測したり、135億年前にできた初期銀河の発するかすかな信号を調べたりすることが可能だ。