クマ出没注意、230キロの巨体で28軒の民家に押し入る 米加州
CDFWはこのクマについて、人間を恐れなくなっており、人間の近くにはえさがあるものと考えていると指摘。その巨体にものを言わせて家の玄関やガレージのドアを押し開け、家屋に浸入しているとした。
地域の安全を守る選択肢としては、クマを別の地域に移動させたり、施設に入れたりするなどの手段が考えられる。安楽死もその一つだが、クマの保護活動に取り組む団体「ベア・リーグ」は懸念を表明。責任者のアン・ブライアント氏はCNN提携局のKCRAの取材に対し、すでに州外にある理想的な保護区と連絡を取り、クマを受け入れる合意を得たと述べた。
ただCDFWは、クマの移動には多くの条件を満たす必要があり、クマが心の健康に悪影響を被る事態も起こり得ると指摘した。CDFWによれば、ベア・リーグは移動にかかる費用の全額負担を申し出ているという。
当該のクマを捕獲できた場合、CDFWは州外への移動が可能かどうか検証する予定だ。18日の時点でクマの現在位置は不明だが、数日前にはタホキーズ地区の街路を歩くのが目撃されているという。
CDFWは域内の住民に警戒を呼び掛けるとともに、食料品の貯蔵や廃棄を責任もって行うよう助言。クマがそれらのにおいにつられてやってくるためだとしている。