もしワニに襲われたらどうすべきか 専門家らが対応策を伝授

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ワニの生態や襲われたときの対処法などを専門家が解説/James Abernethy/Future Publishing/Getty Images

ワニの生態や襲われたときの対処法などを専門家が解説/James Abernethy/Future Publishing/Getty Images

(CNN) もしアリゲーターに襲われたら、恐らく多くの人は恐怖を感じるだろうが、実際に襲われる人はほとんどいない。

現在、米国には推定500万匹の野生のアメリカアリゲーターが生息しており、生息地はノースカロライナ州の一部とオクラホマ州の最南東部を含む、米南東部とそれ以外の10州にまたがる。

人口約465万人のルイジアナ州には推定200万匹の野生のアリゲーターが生息する。またフロリダ州には約125万匹(さらに1000匹以上のアメリカワニも生息)、ジョージア州には約25万匹が生息している。

これらのアリゲーターの一部は、フロリダ州やサウスカロライナ州沿岸の湖や川など、多くの人が住んだり、休暇を過ごしたりする場所に生息しているが、人がアリゲーターに襲われる事故はそれほど頻繁に発生しているわけではなく、死亡事故はさらにまれだ(犬や馬などの哺乳動物に襲われて命を落とすケースの方が多い)

フロリダ州魚類・野生生物保存委員会(FWC)によると、同州では1948年から2021年にかけて挑発をしていないにもかかわらず人がワニにかまれた事件が442件発生し、そのうち被害者が死亡したケースは26件だった。

この数字から、自然状態で生息するワニは、人にはそれほど関心を持っていないことが分かる、と語るのはジョージア大学で生態学の博士号を取得したワニとヘビの専門家であるキンバリー・アンドリュース氏だ。

両手両足があり、真っすぐに立って、歩いたり、泳ぐこともできる人間はワニにとってできれば敬遠したい相手であり、危機に直面しない限り、彼らは自分の縄張りにとどまる、とアンドリュース氏は指摘する。

誇張された危険性

アンドリュース氏は、ワニは活発で、攻撃的かつ貪欲な恐ろしい動物というイメージを払拭(ふっしょく)したいと考えている。

ワニは体が大きいので、「あちこち動き回ると多大なエネルギーを消費する(中略)我々人間は活動的な狩猟採集民とされ、自ら食べ物を探しに行く」が、ワニはそうではない、とアンドリュース氏は言う。

「よく考えてみると、ワニの機動性はそれほど高くない。あの巨体と短い脚だ。そしてこれこそが、なぜワニの危険性の認識が実際よりも誇張されているのかと疑問に思う根拠でもある」(アンドリュース氏)

米南東部のゴルフコースに姿を現した小型のワニ/Stephen B. Morton/AP
米南東部のゴルフコースに姿を現した小型のワニ/Stephen B. Morton/AP

とはいえ、ゴルフコース、湿地、湖、川、ハイキング・サイクリングコース、河川沿いの釣り場など、ワニの生息地にいる時には注意が必要だ。

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