インド探査機「チャンドラヤーン3号」、月面着陸に成功 世界4カ国目
インドに先立ち、ロシアも19日に探査機「ルナ25号」の月面着陸を試みたが、エンジン噴射の失敗が原因で月面に墜落していた。
インドの探査機は着陸船と探査車、推進モジュールで構成される。着陸船「ビクラム」は推進モジュールから放出され、精密な操作を完遂して月面に軟着陸した。内部に格納された小型の6輪探査車「プラギヤン」は、着陸船から月面に降ろされる。
ビクラムは月面に向かって降下しながら内蔵の推進装置を使って慎重に方向を調整し、徐々に減速してインド標準時の23日午後6時過ぎ、月面に着陸した。その瞬間、管制室から拍手と歓声が巻き起こった。

「チャンドラヤーン3号」が月面に着陸し管制室で拍手が起こった/From ISRO
インド宇宙研究機関(ISRO)はその後、探査機との間で双方向通信が確立されたことを確認。着陸の最終段階でとらえた月面の写真を公開した。
Chandrayaan-3 Mission:
— ISRO (@isro) August 23, 2023
Updates:
The communication link is established between the Ch-3 Lander and MOX-ISTRAC, Bengaluru.
Here are the images from the Lander Horizontal Velocity Camera taken during the descent. #Chandrayaan_3#Ch3 pic.twitter.com/ctjpxZmbom
着陸船の重量は約1700キロ、探査車は26キロ。探査車に搭載された機材を使ってデータを収集し、月の構造などの解明に役立てる。