テレビ局もシステム障害、予報官が天気図を手描き 米カリフォルニア州
(CNN) 19日に発生した恐らく「史上最大のIT障害」で世界中のコンピューターシステムがダウンする中、米カリフォルニア州の放送局の気象予報官が、急ごしらえした手描きの図表で天気予報を伝える出来事があった。
CNN提携局KRCRの気象予報官プレストン・ドニオンさんは19日早朝、目が覚めると全てが混乱状態に陥っていたと振り返る。前夜に仕事で使っていたコンピューターは、完全に機能しなくなっていた。
急いで仕事場に駆け付けたというドニオンさん。やはり天気図は利用できなかった。そこでプロデューサーと一緒になって、システムがダウンした状態で天気予報の画面をどう表示するかを考えた。
「数字はあったので天気の予想はできた。だがそれを伝える普段がなかった」とドニオンさん。
番組が始まってからの30分は、ウェブサイトを引用したり局のiPadの画面を表示したり、画面から離れて数字を読んだりしていたという。
「だがそれではあまりうまくいかないことに気付いた」
放送開始から45分ほどたったところで、ドニオンさんは油性マーカーとペンを使って簡単な地図を描いた。この地図は、ワシントン出身のドニオンさんがカリフォルニア州を把握するために参考資料として持っていたものだった。