R・レッドフォード氏 政府機関閉鎖の元凶は「変化を怖がる男性議員」
(CNN) 米俳優のロバート・レッドフォード氏(77)に言わせれば、米政府の一部閉鎖という非常事態をもたらしたのは、変化を怖れる男たちによる愚かな行動だ。そして膠着(こうちゃく)状況を打破するカギとなるのは、女性や若い人々だと言う。
レッドフォード氏は政府の債務(借金)上限の引き上げを巡り協議が続いていた15日にCNNの番組に出演し、オバマ政権と議会共和党の対立について「なぜ(議会側が)こんな愚かな行動を取るのかと理由を考えてみた。国全体が機能しなくなるというのに、なぜこんなひどい対応を取るのかと」と語った。
その結論は「恐怖」だった。「変化を非常に怖がっている人々がいる。非常に偏狭(へんきょう)な考えの持ち主で、変化が来ると見るや脅えきって、怒りや恐れのあまり凶悪化する」とレッドフォード氏は言う。
またオバマ大統領の提案をかたくなに拒否している議員たちについてレッドフォード氏は、「その背後には残念ながら、一種の人種差別主義があると思う」と語った。
「彼らはオバマ大統領個人をたたきつぶそうと心を決めている。政府そのものをたたきつぶしてしまう可能性があるというのに、オバマ大統領の成功を阻止するためなら何でもやろうと考えている」
だが一方で、新たな希望も芽生えているという。「権力をもつ多くの男たちは愚かな行動を取っているのだから」、米国を救うのは女性に違いないというのがレッドフォード氏の考えだ。
「スーザン・コリンズ上院議員(共和党)は『もうたくさんだ。こんなことをするために議員になったわけではない。もっと別のことをしなければ』と言っている。女性の超党派グループも立ち上げようとしている」とレッドフォード氏は指摘。そして「未来は女性や若い人たちのほうにあるのではないか」と付け加えた。