インドネシア人富豪がインテル買収 伊サッカー
(CNN) サッカーのイタリア1部リーグ(セリエA)のインテル・ミラノは17日までに、インドネシア人実業家の富豪エリック・トーヒル氏(43)が株式の70%を取得し、クラブの経営権を獲得したと発表した。買収額は伝えられていない。
前会長のマッシモ・モラッティ氏は役員の1人として残る。セリアAのクラブで外国人オーナーが誕生したのは、2011年に米国人投資家グループが買収したローマに次いで2例目。
インテルは欧州最高のクラブ大会とされるチャンピオンズリーグ(CL)で過去3度の優勝を誇る強豪。モラッティ氏一族の経営下で、他の大会を含めた優勝歴は23回に及ぶ。
モラッティ氏は今回のクラブ売却について「新たな国際的パートナーを得てインテルの歴史は今後さらに豊かになる」などと述べた。
トーヒル氏は声明で、「私は実業家であるが、まず第一にスポーツを支持し愛する者である」と強調。情熱と国際的な経験をクラブとサポーターのために注ぐなどと語った。
同氏は2011年、米プロバスケットボール(NBA)のフィラデルフィア・セブンティシクサーズの買収にも参加。NBAチームの株式を保持する初のアジア人となった。また、米メジャーリーグサッカー(MLS)DCユナイテッドの共同オーナーの1人ともなっている。
欧州各国のサッカーリーグでは外国人によるクラブ買収が近年目立ち、イングランド・プレミアリーグでは既に11クラブに達した。主要なサッカーリーグで外国人オーナーがいないのはドイツ1部リーグ(ブンデスリーガ)のみとなっている。