迫力の野生動物、写真撮影の秘訣とは

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「Precious」 ナミビア・オンガバで撮影 写真提供=David Yarrow

「Precious」 ナミビア・オンガバで撮影 写真提供=David Yarrow

この写真展で最も重要な写真はサイの写真でしょう。サイの下あごは大変面白い形をしているのですが、下あごが見える角度からサイを撮ることはないので、普段は見られません。サイをこの角度から撮るために、私はカメラを水たまりにセットしました。そして何日も失敗した後、ある日の夜10時にようやく撮影に成功しました。

CNN:野生動物と遭遇して恐怖を感じたことはありますか。

ヤロウ氏:一度だけ、アラスカで熊と遭遇した時に恐怖を感じました。

単独行動は控えるべきですが、当時私は一人でした。この時出会ったのは大きなハイイログマでした。しかし幸い熊はサケを食べてきた帰りで、空腹ではなかったので助かりました。

熊と遭遇したら、逃げずに語り掛けろと言われます。この時は恐怖で心臓が高鳴り、話すのが難しい状況でしたが、思い切って「やあ熊くん、元気かい」と話し掛けました。すると熊は一瞬私を見た後、立ち去りました。

CNN:ヤロウさんにとって1年で撮影に最適な時期はいつですか。

ヤロウ氏:それは何を撮るかによります。アフリカなら10月がいいですね。乾季が終わり、雷雲をバックに写真が撮れます。写真を撮る時に青空は好ましくありません。青空はつまらない。青空の下ではこのドラマチックな光のショットは撮れません。

北極は寒さが多少和らぐ5月と6月に行きます。しかし決して寒くないわけではなく、その時期でも凍傷になります。それでも他の月に比べればましです。

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