迫力の野生動物、写真撮影の秘訣とは
(CNN) スコットランド人の写真家デビッド・ヤロウ氏が撮る野生動物写真の大きな特徴は、その独特の視点だ。普段見られない角度から撮られた動物の写真は、何時間にも及ぶ調査と綿密な計画、そして現場での試行錯誤の末にようやく手にした努力の結晶だ。CNNは、最近香港で開催されたヤロウ氏の写真展で、本人にインタビューを行った。
CNN:現場で最もうれしかった経験は何ですか。
ヤロウ氏:野生動物は、それまで見たこともないような姿を撮らないとつまらない写真になってしまいます。
私はこのサメの写真を撮るのに、ケープタウンのボートデッキで30時間待ちました。サメがいつ海面に出てくるかを予想するのは不可能なので、アシカの赤ん坊に焦点を合わせ、サメもそれを見ていてくれることを願うしかありません。
サメは海が穏やかな時しか海面に現れません。また彼らが海面に姿を見せるのは日の出後1時間のみで、しかも7月のケープタウン沖でしか見られません。最初の数日は何も起きませんでした。しかし、絶対にシャッターチャンスがくると信じ、決してあきらめないことが重要です。
CNN:思わず見入ってしまう雌ライオンの写真がありますね。
ヤロウ氏:この写真も撮るのにかなり苦労しました。カメラケースに男性用化粧品を塗ったら、彼女の方からカメラに近寄ってきました。