台湾、中国軍事侵攻を描いたテレビシリーズを製作 台湾の人々に衝撃

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「ゼロデイ」のプロデューサーを務める鄭心媚氏/Courtesy Hsin-Mei Cheng

「ゼロデイ」のプロデューサーを務める鄭心媚氏/Courtesy Hsin-Mei Cheng

鄭氏はCNNに対し、「率直に言って、誰もが戦争について自分なりの恐怖心や想像力を持っているが、日常生活においては多くの人がそれを避けたり、存在しないかのように振る舞ったりしている」と語る。

「しかしこの2年間で危機が大きくなるなか、私たちはそれを真剣に見つめ、このパンドラの箱を開けるべき時が来たと思う」(鄭氏)

台湾で初

ロシアのウクライナ侵攻から半年以上が経過し、ペロシ前米下院議長の台北訪問が中国の大規模な軍事演習を引き起こしてから数カ月後の2022年後半、鄭氏は台湾に対する中国の脅威をテレビドラマ化することを決定した。

鄭氏によると、これは微妙な政治テーマを伝統的に避けてきたテレビ業界では前例のないプロジェクトだったが、同じ考えを持つパートナーを見つけるのには困らなかった。

台湾で最も裕福な人物の一人であり、台湾初の半導体企業UMCを創業した曹興誠氏が、この番組の最初の主要投資家となった。曹氏は以前から中国の脅威を警告し、台湾の防衛強化を支援するため数千万ドルを献金してきた。

鄭氏は10人の監督からなるチームを編成。それぞれが「ゼロデイ」の独立したエピソードを担当している。人選の主な基準は中国に禁止されることを恐れないことだ。

14億人という巨大な中国市場は、長い間台湾の俳優や監督を魅了してきた。しかし、緊張が高まるにつれ、台湾のアーティストは中国の政治路線に明確に従うか、魅力的な市場から締め出されるかの選択に直面することが増えている。

同作品の予告編とエピソードの一つを担当した監督は「このシリーズの存在は、中国の攻撃的な態度に抵抗しようとする投資家や才能ある人たちがいること、彼らのための市場があることを示している」と語った。

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