「愛犬を安楽死させて一緒に埋葬を」 アラン・ドロンさんの遺言、執行せず

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アラン・ドロンさん=2019年5月19日、南仏カンヌ/Valery Hache/AFP/Getty Images

アラン・ドロンさん=2019年5月19日、南仏カンヌ/Valery Hache/AFP/Getty Images

(CNN) 18日に死去したフランスの俳優アラン・ドロンさんの遺族が、愛犬を安楽死させて一緒に埋葬してほしいと望んだドロンさんの遺言を執行しないことを確認した。この遺言をめぐってはフランス国内で批判が噴出していた。

「太陽がいっぱい」などの映画で知られるドロンさんは18日に88歳で死去した。愛犬のベルジアン・シェパード犬「ルーボ」については、自分が死んだら一緒に埋葬してほしいという遺言を残していた。

ドロンさんは2018年、雑誌「パリ・マッチ」のインタビューで、ルーボは自分にとって「生涯最後の」犬であり、「子どものように」愛していると強調。「私は生涯で50匹の犬を飼ってきた。だがこの子との関係は特別だ」「もし自分が先に死んだら、獣医師に頼んで一緒に連れて行ってもらい、私の腕の中でこの子を眠らせる」と話していた。

しかしフランスの動物保護団体から批判の声が相次いだことを受け、ドロンさんの遺族は20日、この遺言を執行しないことを確認した。

フランスの動物保護団体は同日、ドロンさんの愛犬を安楽死させないことを親族が確認したとX(旧ツイッター)に投稿した。

ドロンさんの子どもたちも同日、CNN提携局BFMTVの取材に対し、ルーボはフランス中部ドゥシーにあるドロンさんの自宅で飼い続けると説明した。

これに先立つ19日には有力動物保護団体のSPAが、「人間の命を動物の命の条件とすることがあってはならない」とSNSで訴え、必要があればルーボを引き取ると申し出ていた。

別の団体も、動物保護活動を支えたドロンさんの功績をたたえた上で、まだ元気なルーボを安楽死させないでほしいと訴えていた。

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