米オープンAI、チーフサイエンティストのサツキバー氏退社へ
(CNN) 対話型AI(人工知能)「ChatGPT(チャットGPT)」を手がける米オープンAIのチーフサイエンティストで共同創業者でもあるイリヤ・サツキバー氏は14日、同社を退社することを発表した。
サツキバー氏はX(旧ツイッター)に「ほぼ10年を経て、オープンAIを離れる決断をした」「次に手がけるプロジェクトは私にとって個人的に非常に意義のあるもので楽しみにしている。詳細は追って共有する」と投稿した。
同氏は昨年11月、サム・アルトマン最高経営責任者(CEO)の劇的な解雇と復帰において中心的な役割を果たした。このときの経営危機は最終的に、急成長するAI分野のリーダーとしてのアルトマン氏の地位を強固なものにしたように見える。
サツキバー氏の退社を発表する前日、オープンAIは最新のAIモデル「GPT―4o」を発表。この最新モデルは、無料版のユーザーも利用でき、チャットGPTをリアルタイムの音声会話に参加できるデジタルパーソナルアシスタントにすることができる。その能力は見ている人たちを感動させた。
同社によると、サツキバー氏の後任には、これまでリサーチ・ディレクターを務めていたヤクブ・パチョッキ氏が就任する。
アルトマン氏は声明で、サツキバー氏の退社は「とても悲しい」「私は彼がここで行ってくれたことに永遠に感謝し、私たちが一緒に始めた使命を最後までやり遂げることを約束する」と述べた。