シドニー・ロンドン間で7都市経由の「カンガルールート」が復活 豪カンタス航空

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カンタス航空は1947年、旅客機「ロッキードコンステレーション」でシドニーとロンドンを結ぶ「全区間カンタス便」の運航を開始した/The Sydney Morning Herald/Getty Images

カンタス航空は1947年、旅客機「ロッキードコンステレーション」でシドニーとロンドンを結ぶ「全区間カンタス便」の運航を開始した/The Sydney Morning Herald/Getty Images

同社は、カンタスと膨大な時間をかけ、この旅を企画した。歴史の専門家とも話をして、旅の随所に当時のルートを盛り込むという。

旅行代金はひとり4万9950豪ドル(約460万円)から。

参加者は各寄港地での滞在を好みに合わせてカスタマイズでき、VIP向けの特典も体験できる。たとえばスリランカでは、伝説的なクリケット選手と対面してから首相官邸での特別ディナーを楽しむことができ、ローマではバチカン美術館を閉館後に貸し切り見学できる。

ボッシエター氏によると、反響は大きく、ビジネスクラスの席はすでに完売しているという。

エコノミークラスは269席のうち150席しか販売せず、全乗客が窓側か通路側の席に座れる。

なぜこれほど人気を集めるのか。ボッシエター氏は、多くのオーストラリア人にとってカンガルールートが郷愁をかき立てるとの見方を示す。

カンタス航空の次なる計画は「プロジェクト・サンライズ」

2026年はカンタスが長年準備を進めてきた「プロジェクト・サンライズ」を始動し、世界最長のノンストップ便を就航させる計画の年でもある。

同社は特別仕様のエアバス「A350―1000」でシドニーからロンドンおよびニューヨークを運航し、フライトは最大20時間に及ぶ見込みだ。

「プロジェクト・サンライズ」は17年に初めて公表された計画で、名称は第2次世界大戦中にパースからスリランカを経由しロンドンに向かう極秘の危険任務から着想を得ている。その飛行時間はあまりに長く、パイロットたちは日の出を2度も目にするほどだったという。

カンタスは19年、パイロットや客室乗務員、乗客が最大22時間の飛行に耐えられることを証明するため、3回の試験飛行を実施。得られたデータを同国の航空当局に提出した。

就航日程はまだ決まっていないが、カンタスによればこの超長距離路線に使われるエアバスの初号機は26年半ばに納入される予定だ。

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