93歳の退役軍人が首長に当選、2次大戦で従軍 米NJ州
ワシントン(CNN) 米ニュージャージー州ティントンフォールズでこのほど、第2次世界大戦で従軍した93歳の退役軍人の男性が首長に当選した。長い人生で初の公職に就くことになる。
同州モンマス郡当局によると、ビト・ペリロ氏は7日の選挙で53%の票を獲得。300票差の僅差で現職首長を退けた。ペリロ氏は1944~47年、米海軍の一員として南太平洋で従軍。50年以上にわたりティントンフォールズに住んでいる。今回の選挙では減税と透明性の拡充を掲げて立候補していた。
ペリロ氏は地元メディアに、立候補に至った一因として、警察に対する内部告発の訴訟が納税者に110万ドル(約1億2000万円)の負担をかける形で決着したことに言及。また10月にフェイスブックに投稿した動画では、「首長として、財政面での重要な決定を下す際に住民の声が確実に届くよう心がけ、説明責任を果たす文化を作りたい」と述べていた。
ペリロ氏がCNNに語ったところによれば、ティントンフォールズの住民は選挙戦中、自身のメッセージに熱心に耳を傾け、励ましてくれた。「彼らは私の計画が理にかなっているとみなした」「私のメッセージを信じてくれた」という。
ペリロ氏はまた、自身が就任した際に最初の目標となるのは来年の予算を設定することだと説明。「選挙戦が終わってうれしい。仕事を始めたくてうずうずしている」と話した。