シリア派遣の米兵、2千人規模 ISIS掃討へ特殊部隊中心
(CNN) 複数の米国防総省当局者は26日までに、シリアで過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の掃討作戦に従事する米軍兵士は特殊作戦部隊中心に現在、約2000人の規模であることを明らかにした。
シリアに派遣される米軍兵士数の公表は治安上の理由から過去数カ月間、慎重な扱いを要する問題となっていたが、ISISの退勢が目立つと共に米連邦議会内で活動内容の一層の情報提供を求める声が強まっていた。
これを受け米国防総省では今後数日間内に派兵の人数をより積極的に公表する対応措置を準備している。
国防総省は過去数カ月間、シリア内で活動する米軍兵士は約500人と説明。同省の公式サイトに最近掲載された人員配置に関する報告書では1547人となっている。ただ、報告書の人数には短期間派遣の要員や撤退間際の部隊などが含まれることから実情を正確に反映したものとはなっていない。
米軍兵士のシリア内での活動場所、特定場所への派兵数などの情報の過度な公表には依然懸念がある。安全対策上のリスクが生じる他、携行の兵器や戦闘能力を知らせる材料になりかねないとの危惧もある。