トランプ氏、CNN国際部門を批判 ジャーナリストらは反発
ニューヨーク(CNNMoney) トランプ米大統領がツイッターでCNNの国際部門「CNNインターナショナル」を批判したのに対し、CNN内外のジャーナリストらが反発の声を上げている。
トランプ氏は25日夜、感謝祭の休暇を過ごしているフロリダ州からのツイートで、かねて称賛してきた保守系の米FOXニュースとCNNを比較。「米国内ではFOXニュースのほうがCNNよりずっと重要だが、国外では依然、CNNインターナショナルが(偽)ニュースの主な発信源になっている。CNNは非常にまずい形で我が国を代表している」「外の世界に真実を見せていない」と書き込んだ。
CNNの広報部門はこの数分後にツイッターを通し、「世界に向けて米国を代表するのはCNNの仕事ではなく、あなたの仕事。我々の仕事はニュースを報道することだ」と反論。CNNが推進している「FactFirst(事実第一)」運動のハッシュタグも書き添えた。
CNNの書き込みに集まった「いいね」やリツイートは、トランプ氏による元のツイートの2倍を超えた。
この日はちょうど、ロシアのプーチン大統領が同国で活動する外国メディアの管理を強化する法案に署名したばかり。米紙ワシントン・ポストの記者は、トランプ氏のCNN批判がロシアによる締め付け強化の動きを助長するとの見方を示した。
CNN内部のプロデューサーや特派員からはツイッターで、CNNが最近、リビアの人身売買の実態を取材した例などを挙げ、「誇りに思う」と強調する声が上がった。
ジョージ・W・ブッシュ元大統領のスピーチライターを務めたコラムニストのデービッド・フラム氏は、トランプ氏の発言について「国際ジャーナリストの自由や安全さえ脅かす直接的な攻撃だ」と述べた。