
写真特集:大型ハリケーン「マイケル」上陸、被害拡大
現地当局者から説明を受けるトランプ大統領夫妻=15日、フロリダ州/Saul Loeb/AFP/Getty Images
(CNN) 米南東部を直撃したハリケーン「マイケル」で、11日までにノースカロライナ州でも死者が確認され、犠牲者は少なくとも6人になった。
フロリダ州南部のパンハンドル地域では、ほとんどの建物が倒壊してがれきと化した街もある。ノースカロライナ、サウスカロライナ、バージニアの各州では洪水で道路が冠水する被害が続出。計6州で約115万戸が停電に見舞われている。
これまでにフロリダ州で4人、ジョージア州とノースカロライナ州でそれぞれ1人が死亡した。現場では捜索救助活動が続けられており、さらに犠牲者が増える恐れもある。フロリダ州では沿岸警備隊が40人を救出した。
熱帯性低気圧に変わったマイケルは北上を続けているが、11日夜から12日にかけて再び勢力が強まる見通し。
農務省によると、ジョージア州では少なくとも53の養鶏場が破壊され、野菜などの作物にも被害が出ている可能性がある。
壊滅的被害が出たフロリダ州南部のメキシコビーチでは、美しかった街並みが、「爆心地」と描写されるほどのがれきの山と化した。
住民の男性は、「最初に車が浮かび、あらゆるがれきが宙を飛んだ」「浸水が始まると、私たちの家の目の前で住宅が浮かび始めた」と振り返る。男性の自宅も壁が崩れ、よその家の家具などが流れ込んだ。「私たちの生活が消えた。店も、レストランも、何もかも。もうここには何も残っていない」
昨年、ハリケーン「マリア」がプエルトリコを襲った際は被災地の子どもたちを受け入れた同州南部パナマシティの中学校も、校舎が破壊され、体育館の床はがれきで覆われた。