NYブロンクスで少女誘拐騒ぎ、「狂言だった」と警察
(CNN) 米ニューヨークのブロンクス地区で16日、十代の少女が何者かに連れ去られる騒ぎがあり、警察が誘拐事件として捜査に乗り出した。少女は翌日無事に発見されたが、事情に詳しい当局者はCNNに対し、誘拐が知人と仕組んだ狂言だったとの見方を示した。
ニューヨーク市警(NYPD)によると、キャロル・サンチェスさん(16)は16日午後11時20分頃、ブロンクスの路上を母親(36)と歩いていた。
近付いてきた乗用車から2人の男が降りてキャロルさんをつかまえ、車に引きずり込んで走り去った。母親は突き倒されたが、けがはなかったという。
ニューヨーク市内には17日午前、子どもが連れ去られ、危険にさらされている恐れがあるとの警報が流れた。
その後、NYPDの管轄チームがツイッターで、キャロルさんは発見されたと発表。CNN系列局が撮影した映像には、キャロルさんが17日午後、再会した家族らと抱き合う場面が映っていた。
捜査当局筋によると、キャロルさんは17日、前夜に母親と向かっていた先に歩いて姿を現した。通報を受けた警察がキャロルさんを引き取り、同日夜から事情を聴いている。
捜査状況に詳しい別の当局者がCNNに語ったところによると、キャロルさんは連れ去りにかかわったグループのうち、少なくとも1人と知り合いだったことが分かったという。ただし同当局者は、詳しい動機についてはコメントできないとしている。