刃物男に脅された少年3人に警官が銃口、人種が関係か 米カリフォルニア州
(CNN) 米カリフォルニア州サンタクラリタバレーのバス停に座っていた10代の少年3人が、警官に銃を突きつけられて一時的に拘束される事件があった。少年3人のうち2人は黒人だった。母親は、息子たちはナイフを持った男に脅された被害者だと訴えている。
母親のタミ・コリンズさんは7日、この時の様子を映した動画をインスタグラムに投稿した。
コリンズさん側の弁護士ロバート・ブラウン氏によると、コリンズさんの息子ともう1人の友人はいずれも16歳の黒人で、もう1人は18歳の白人だった。
息子がコリンズさんに語ったところによると、ホームレスの男性が近寄ってきてコカインはないかと尋ね、所持品を奪おうとして、ナイフを突きつけたという。少年3人のうち2人は、スケートボードをかざして身を守ろうとした。
この場面を目撃した数人が、警察に通報したらしい。
コリンズさんが投稿した動画は、現場にいた目撃者の女性から提供されたものだといい、これまでに27万回以上も再生されている。
動画には、少年3人が別の誰かに襲われる場面は映っておらず、ロサンゼルス郡保安官事務所の警官少なくとも3人が現場に到着する場面から始まっている。警官2人は少年たちに銃口を向け、もう1人の警官はライフル銃を突き付けていた。
ロサンゼルス郡のアレックス・ビラヌエバ保安官は12日の記者会見で、「ほぼ同時に2件の通報があった」「1件は子供たちを加害者と呼び、もう1件はホームレスを加害者と呼んでいた」と説明した。
動画の中では目撃者の1人が、少年たちを連行する警官に向かって「別の男だ!」と叫んでいた。少年たちは両手を挙げて警官に従い、手錠をかけられて拘束された。
別の目撃者からは、「どうでもいいんだ、黒人だから!」という声や、「クレイジーな男が子どもたちを追い回していると通報したのに、こんなことをするのか?」という声が上がっている。