米当局、約1トンの覚醒剤を押収 米国史上最高
(CNN) 米麻薬取締局(DEA)は14日、覚醒剤のメタンフェタミン2200ポンド(約1トン)あまりを米カリフォルニア州で押収したと発表した。米国内での摘発量としてはDEA史上最大規模となる。
メタンフェタミンは今月2日、カリフォルニア州ロサンゼルス東部の隠し場所で押収された。ほかにも約400キロのコカインが見つかっている。薬物はダッフルバッグ25袋に詰められて、配送できる状態になっていたという。
DEAは、覚醒剤の大量取引が行われている都市を重点的に捜査する「クリスタルシールド作戦」を展開中。今回の摘発もその一環だった。
DEAロサンゼルス支局の特別捜査員によると、今回の事件に絡む容疑者は、麻薬カルテルに関係する大物だった可能性が大きい。「これほどの量の薬物を任されるのは、カルテルが非常に信頼している人物だ」「下っ端が1800万ドル(約19億円)相当の薬物を任されるはずがない」(同捜査員)
捜査員によると、麻薬カルテル「シナロア」を率いていたホアキン・グスマン被告が逮捕されたことで同カルテルに混乱が生じ、対抗するカルテル「ハリスコ」が台頭する余地が生じた。
発見されたダッフルバッグ/KCAL/KCBS
当局は容疑者数人を拘束しており、今後捜査が進めば逮捕者が増える見通し。
DEAの14日の記者会見では、カリフォルニア州サンディエゴで先週、メタンフェタミンなど3000ポンド以上の薬物が押収された事件にも言及、「この2回で、米国とメキシコの全ての男性、女性、子どもに十分行き渡る以上の量が押収された」と話している。