バイデン氏が初の記者会見、南部国境の危機めぐり追及受ける

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就任後初の記者会見を行うバイデン米大統領=25日、米ホワイトハウス/Evan Vucci/AP

就任後初の記者会見を行うバイデン米大統領=25日、米ホワイトハウス/Evan Vucci/AP

(CNN) バイデン米大統領は25日、就任後初となる記者会見を行い、南部国境の危機に関する質問への対応に追われた。同伴者を伴わずに米国に来る未成年者の状況を改善すると約束したほか、移民急増の要因は前政権の対応と気温の低さにあるとの認識も示した。

記者団からは移民問題以外にも、上院のフィリバスター(議事妨害)や議会での共和党との協力、州レベルの投票権の問題などについて幅広い質問が飛んだ。バイデン氏が北朝鮮や中国、アフガニスタンとの外交で壁に直面する中、外交政策も中心的な話題となった。

だが、会見の大半を占めた話題は南部国境の危機だった。バイデン政権はこのところ、同伴者を伴わずに越境する未成年者が増えていること、国境施設に対するメディアの取材が制限されていることをめぐり、厳しい視線を向けられている。

バイデン氏は会見で、国境の状況に関する責任は主にトランプ前政権にあるとの認識を表明。同伴者のいない子どもが増えているのは、バイデン氏がトランプ氏よりも移民問題に弱腰だとみられているためだとの主張も出ているが、これについては取り合わない姿勢を示した。

バイデン氏は移民急増は予想外ではないとし、最大の要因は気候だと説明。「冬季の1、2、3月には国境にやって来る人が大幅に増える。毎年起こっていることだ」と述べ、「トランプ政権で移民が31%増えたのはトランプ氏が良い人だからだなどと言う人が果たしているのか。移民が来る理由はそれではない」とした。

今回の記者会見はバイデン氏の大統領就任から2カ月以上が経過したタイミングで行われ、歴代大統領に比べ大幅に遅れた。記者団との質疑は就任以降で最も長い時間に及んだ。

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