ワクチン需要が一部地域で減退、予約埋まらず集団接種会場閉鎖も 米

新型コロナウイルスワクチン接種のドライブスルークリニック=オハイオ州マーサー郡/WHIO

新型コロナウイルスワクチン接種のドライブスルークリニック=オハイオ州マーサー郡/WHIO

ルイジアナ州でもワクチン需要が完全に落ち込んだ地域があり、ジョージア州は最近、需要が低いことから集団接種会場を閉鎖すると発表。テネシー州は地方での接種が少ないことを受けて対象を拡大すると発表し、テキサス州の一部でも需要が落ち込んでいる。

この現象について地方自治体の保健当局でつくるNACCHOのローリー・トレンメル・フリーマン代表は、「困難な相手に到達する地点に差しかかっている」とみる。そうした人たちは、ワクチンについて態度を決めかねていたり、十分な情報を持っていなかったり、さまざまな理由で関心がなかったりするという。

米国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長などの専門家は、感染の拡大を抑え込むためには国民の70~85%がウイルスに対して免疫を獲得する必要があると試算している。だが米国はまだその目標に程遠い状況にある。需要が落ち込んでいる現実を見る限り、一部の自治体は予想以上の困難に直面するかもしれない。

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