カリフォルニア州北部の森林火災、一夜で3倍の規模に 数千人が避難
(CNN) 米カリフォルニア州北部エルドラド郡で先週末に発生した火災が、16日から17日にかけて3倍の規模に拡大し、住民数千人が避難した。
州消防当局者らが17日夜、CNNに語ったところによると、焼失面積は1万2000ヘクタールに拡大する一方、鎮火率は0%。複数の集落が危険にさらされている。
ニューサム知事は17日、同郡に非常事態宣言を出した。
州都サクラメントの東方約100キロの町では小学校や教会、郵便局が焼け、2人が重傷を負って空路搬送された。避難した住民は計6850人前後に上り、今後さらに避難指示の対象が増える見通しとされる。
全米省庁合同火災センター(NIFC)によると、米国内では現在、干ばつの続く西部を中心に計104カ所で大規模な森林火災が発生している。
先月からカリフォルニア州北部で続く州史上2番目の規模の火災は、焼失面積が25万ヘクタールを超え、鎮火率は31%と伸び悩んでいる。州消防当局は、今後さらに数日間、乾燥した風の強い天候が予想されるとして、警戒を強めている。