米南東部で竜巻、死者26人 「町が消えた」
(CNN) 米南東部で24日夜、激しい嵐と竜巻が起き、少なくとも26人が死亡、数十人が負傷した。家の屋根が飛ばされ、送電線が切れるなどの被害が出た。
ミシシッピ、アラバマ、テネシーの3州を激しい嵐が通過し、ミシシッピ、アラバマ両州の少なくとも11カ所で竜巻が観測された。1つの竜巻が長い距離を移動したのか、複数の竜巻が発生したのかは不明。
ミシシッピ州のシルバーシティーとローリングフォークは24日午後8時すぎに竜巻に襲われた。
ローリングフォークは人口2000人足らずの小さな町。町長は25日朝、CNNとのインタビューで「町が消えてしまった」「今も救助活動が続いている」と語った。多くの建物が全壊したという。
近隣から駆け付けた保安官は、町の光景を「ごみの埋め立て場のよう」と表現した。
ローリングフォークが属するシャーキー郡で少なくとも13人の死者が報告され、シルバーシティーのあるハンフリー郡で3人が死亡、少なくとも2人が重体となった。
同州内でこのほか、竜巻の被害を受けたとみられる1軒の家で3人が死亡するなど、計5人が死亡した。