有毒な煙噴き出し住民数千人が避難、リサイクル工場で大規模火災 米

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出火元のリサイクル工場から立ち上る黒煙/Zach Piatt for AP

出火元のリサイクル工場から立ち上る黒煙/Zach Piatt for AP

避難区域は火災現場から約800メートルの範囲に設定されたが、風向きが変われば変更される可能性もあると、前出のジョーンズ氏は述べた。

当局は避難区域の風下に当たる東方向および北東方向に住む人々に向け、屋内に避難し、ペットも家の中へ入れるよう勧告した。

米環境保護庁(EPA)が大気の質を調べたところ、12日午前の時点でスチレンやベンゼンといった有毒化学物質は検出されなかった。検査は煙が放出される間継続するとしている。

マサチューセッツ大学アマースト校で環境衛生科学を専攻するリチャード・ペルチャー准教授は、プラスチックの燃焼に伴い様々な化学物質が発生するとした上で、そのいずれもが強い発がん性を有すると指摘。これらの物質に触れないようにするのが重要だとの見解を示した。

同氏によると短期的には目眩(めまい)や吐き気、咳(せき)、頭痛、倦怠(けんたい)感といった症状を引き起こすリスクがある。高濃度の化学物質に長い間暴露した場合は、長期的な問題としてがんの発症リスクが高まることも考えられるという。

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