ハマス攻撃にイラン関与の「明白な証拠なし」 バイデン氏が言明
(CNN) バイデン米大統領は15日、米CBSニュースとのインタビューで、パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスによるイスラエルへの奇襲攻撃にイランが関与したことを示す「明白な証拠」は今のところないと言明した。
バイデン氏は番組の中で「機密情報に立ち入りたくはないが、率直に言って明白な証拠はない」と発言。イランの紛争関与を重ねて尋ねた質問には、「今のところ」証拠がないと答えた。
また、イランや親イランのイスラム教シーア派組織ヒズボラ、イスラエル北部で起きているヒズボラとの限定的な戦闘に対するメッセージを問われて「やめなさい、やめなさい」と繰り返した。
米政権当局者らはこれまで、イランが攻撃に直接関与した具体的な証拠はないとしたうえで、引き続き情報を収集、分析してきた。
11日には複数の米関係筋から、イラン政府当局者らがハマスの奇襲攻撃で不意を突かれたとの情報が入っていた。
イランはハマスに巨額の資金を提供して武器や部品をガザ地区に密輸し、技術面と思想面で広範な支援を続けてきた。関係者の1人はハマスについて、イランから独立して活動を続けている半面、同国から長年受けてきた資金供給や訓練がなければ現在のような存在にはなり得なかったと指摘した。