気候変動問題担当のケリー大統領特使、今春にも退任
(CNN) バイデン米政権のジョン・ケリー気候変動問題担当大統領特使(80)が、この春までに退任する。本人に近い情報筋がCNNに確認した。
ケリー氏は3年前に就任し、気候変動問題をめぐるバイデン政権の外交政策を率いてきた。同情報筋によれば、今月の世界経済フォーラムと来月のミュンヘン安全保障会議には予定通り出席する。
米ネットメディア、アクシオスが同氏退任の見通しと、バイデン大統領の再選に向けた選挙陣営に参加するとの意向を最初に伝えた。
ケリー氏はマサチューセッツ州副知事、同州選出の上院議員を経て、2004年の大統領選で民主党候補に指名されたが、現職のジョージ・W・ブッシュ大統領に敗れた。12年からはオバマ政権の国務長官を務めた。
昨年アラブ首長国連邦(UAE)ドバイで開催された国連の気候変動会議(COP28)を含め、3回の気候サミットに米代表団を率いて参加。COP28に先立ち、米国と中国が気候変動対策での協力で合意した共同声明の交渉でも中心的な役割を果たした。