84歳女性がワニに襲われ負傷、顔を殴って撃退 米フロリダ州
(CNN) 米フロリダ州北西部で、犬の散歩をしていた84歳の女性がワニに襲われて負傷した。幸いにも一命はとりとめ、病院でメディアの取材に応じてこの時の体験を振り返った。
CNN提携局のWBBHによると、ワニに襲われたのは同州ノースフォートマイアーズのデエウ・ボッペルさん。5日夜、自宅近くの池の周りで愛犬のシーズー犬を散歩させていたところ、ふいに視線を感じて予感がしたという。
フロリダ州魚類野生生物保護委員会によると、ボッペルさんを襲ったのは体長約2.2メートルのワニだった。
ワニの動きがあまりに速かったので、ほとんど何もできなかったとボッペルさんは振り返る。「まるで魚雷だった。あんなに速いものはこれまでの人生で見たことがなかった」
愛犬を宙に放り投げたボッペルさんは、ワニに襲いかかられ、両脚と手の指をかまれた。
CNN提携局のWINKによると、緊急通報した近所の住民は、自宅の窓をあけたところ、悲鳴が聞こえたと捜査当局に話している。
ボッペルさんは、ワニの顔を殴って後退させたとWBBHに語った。
現場には救急隊や魚類野生生物保護委員会が駆けつけ、ボッペルさんを病院に搬送した。ボッペルさんを襲ったワニは捕獲された。
WBBHによると、ボッペルさんはけがをしていても元気そうな様子で、愛犬と再会するのを楽しみにしているという。
魚類野生生物保護委員会によると、2004年~22年の間にフロリダ州で人がワニに襲われた件数は約190件。うち12件で死者が出ている。
23年2月には犬を散歩していた85歳の女性が体長約3メートルのワニに襲われ、池の中に引きずり込まれて死亡した。