バイデン大統領への圧力高まる 長距離兵器によるロシア領攻撃容認求め
(CNN) バイデン米大統領には、自身の党内からも含め、ウクライナが米国から供与された兵器を使用してロシア領内の奥深くを攻撃することに対する制限を緩和するよう圧力が高まっている。
民主党のジーン・シャヒーン上院議員は11日、CNNへの声明で「(ロシアの)プーチン大統領の民間人に対する恐ろしい攻撃が増していることを考慮すると、ウクライナがロシアの重要な軍事目標に到達できるようにするために米国供与の長距離兵器を使用することに対する制限を解除する時だ」と述べた。シャヒーン氏は制限解除を求めた最も新しい幹部議員となった。
シャヒーン氏の側近はCNNに対し、外交委員会や歳出委員会、軍事委員会の委員を務める同氏の公に制限解除を求める呼びかけが、政権が選択肢を検討する中で影響力を持つことを期待していると語った。
上院外交委員会の委員長ベン・カーディン氏(民主党)も同日、プーチン氏によるウクライナの民間人とインフラへの執拗(しつよう)な攻撃を「恐ろしい」と評し、制限を緩和するよう求める声明を発表。「米国はこうした許可を与えるべく迅速に行動しなければならない」と訴えた。
カーディン氏とシャヒーン氏の声明はブリンケン米国務長官がウクライナの首都キーウを訪問した日に発表された。ウクライナがロシア領内の奥深くを攻撃することを許可するようバイデン氏に求める声は高まっている。ゼレンスキー大統領をはじめウクライナ政府は、繰り返しこの要請を行っている。