米テキサス州のはしか感染者159人に、CDC専門家が現地入り

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MMRワクチンを接種した子ども=2月27日、米テキサス州ラボック/Annie Rice/Reuters

MMRワクチンを接種した子ども=2月27日、米テキサス州ラボック/Annie Rice/Reuters

(CNN) はしかが流行している米テキサス州で、4日までに確認された症例が159例に増えた。米疾病対策センター(CDC)は、職員が現地入りして州保健局とともに対応に当たっていることを明らかにした。

CDCのX(旧ツイッター)への投稿によると、緊急の公衆衛生問題に対応するエピデミック・インテリジェンス・サービス(EIS)の専門家が、現場で1~3週間にわたって地元当局と連携しながら対応を支援する。

州の4日の発表によると、これまでに報告された症例159例のうち、22人が入院している。ほとんどは、ワクチン未接種のメノナイトの住民が多く暮らしているゲインズ郡で発生している。

州は先週、今回の流行で初の死者が出たと発表していた。死亡したのは学齢期の子どもでワクチンは接種しておらず、基礎疾患はなかった。米国ではしかによる死者が出たのは2015年以来、子どもの死亡は03年以来だった。

ロバート・ケネディ・ジュニア保健福祉省(HHS)長官は4日、FOXニュースのインタビューの中で、ビタミンAの提供や救急車の手配支援について説明するとともに、ステロイドや抗生物質、タラの肝油を使った治療に言及した。

ワクチンについては「メノナイトのようにワクチンの未接種率が高い地域では奨励しているが、ワクチンに対する不信感が根強いことも理解している」と述べ、「免疫などの問題があってワクチンを接種すべきではない人々もいる。ワクチンを接種すれば、そうした人々を感染拡大から守ることになる」と訴えた。

以前から反ワクチン運動にかかわってきたケネディ氏は、FOXのウェイブサイトに寄せた2日の寄稿で「ワクチン接種は個人が決めることだ」とした上で、「ワクチンは個々の子どもをはしかから守るだけでなく、集団免疫にも貢献する」と指摘していた。

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