エジプト、新憲法草案を強行採決で可決 国民投票へ
新憲法の一部はムバラク政権時代の憲法より後退しているとの意見もある。カイロ大学のムスタファ・サイド教授は「人権に関しては、1971年憲法のほうがずっとよかった」と指摘。また、人権擁護団体ヒューマン・ライツ・ウォッチのエジプト支部長は「女性を守る条項がない」と懸念を示した。
新憲法には、「有能な裁判官」による命令がなければ逮捕されない等の規定が含まれている。
ブルッキングズ研究所のアナリスト、H.A.ヘリヤー氏は、ムルシ政権への批判は高まっているものの、多くのエジプト人は安定を渇望しているため、新憲法案は国民投票を通過すると予想する。