拘束のOSCE監視団、「捕虜」として会見 ウクライナ東部

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東部の都市近郊で検問を行うウクライナ軍。スラビャンスクではOSCE監視団が会見に出席した

東部の都市近郊で検問を行うウクライナ軍。スラビャンスクではOSCE監視団が会見に出席した

ウクライナ東部スラビャンスク(CNN) 親ロシア派が実効支配するウクライナ東部スラビャンスクで27日、先週拘束された欧州安保協力機構(OSCE)監視団のメンバーによる記者会見が開かれた。メンバーのうち1人は同日、健康上の理由で解放された。

同市近郊で25日、OSCE監視団として派遣された欧州出身者8人とウクライナ人数人のチームが「北大西洋条約機構(NATO)のスパイ」として拘束された。このうち少なくとも7人が、スラビャンスク市長を名乗る親ロシア派指導者のポノマリョフ氏の指示の下、「捕虜」として会見に臨んだ。

チームの代表者は会見で、「ビルの地下室に監禁されている。家族に姿を見せる目的で会見に同意した」と話した。武装した警備要員が常時配置されているが、脅しを受けてはいないという。

ポノマリョフ氏の報道官がCNNに語ったところによると、この日に解放されたのは糖尿病を患っているスウェーデン人のメンバー。OECDは解放を歓迎する声明を出した。

同報道官によれば、OSCEから別のチームが同市を訪れ、他のメンバーの解放交渉に当たっている。ポノマリョフ氏は解放の条件として、ウクライナ暫定政権が拘束した親ロシア派活動家らの釈放を求めているとされる。

この問題を巡り、ロシア外務省は26日、事態の解決に向けて全力を尽くすと表明した。ロシア国営メディアによると、残るメンバーの国籍はドイツ、デンマーク、ポーランド、ブルガリア、チェコ。ウクライナ暫定政権側は、OSCEのチームが「テロリスト」に拘束されたと発表している。

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