イタリア沖で難民船が沈没 死者14人、200人を救出
(CNN) イタリア海軍によると、同国南方沖で12日、難民を乗せた船が沈没し、少なくとも14人が死亡した。
船が沈没したのは海岸から約160キロ離れた海域。国営ANSA通信は、沿岸警備隊が約200人を救助したと伝えた。
11日にはリビアの首都トリポリ沖で難民船が沈没し、40人以上が死亡したと伝えられたばかり。
イタリア沖では最南端のランペドゥーザ島などが、アフリカから欧州へ渡ろうとする難民らの玄関口となっている。不十分な装備のまま難民を満載した船が転覆する事故なども多い。昨年10月に同島沖で起きた事故では300人以上の死者が出た。
イタリア当局はこれをきっかけに難民の救助作戦を開始し、4月初旬までに計2万人の難民を保護した。国連の統計によると、同国には昨年、アフリカ諸国や内戦の続くシリアから計4万3000人近くの難民が流れ込んだ。