北京警察が治安態勢を強化 テロ抑止目指す
(CNN) 中国の国営新華社通信によると、首都・北京の警察はテロ対策を強化するため、市内の治安態勢を大幅に増強した。
市内の主要な交差点に警察官1300人以上、車両150台を展開した。各車両には警官9人と補佐役4人が配置され、半径3キロ圏内の現場へ3分以内に駆け付ける。新華社通信は「テロ抑止策」と伝えている。
中国では3月に雲南省の昆明で無差別殺傷事件が起きて29人の死者が出た。4月末に新疆ウイグル自治区ウルムチの爆発事件で3人が死亡し、今月に入って広東省広州でも切りつけ事件が発生している。
昨年10月には北京中心部の天安門広場に車両が突っ込んで炎上し、5人が死亡、数十人が負傷した。
いずれもウイグル分離独立派の犯行とされる。中国共産党の機関紙・人民日報によると、郭声コン(王へんに昆)国務委員・公安部長は最近、こうした犯行を未然に阻止するために強硬手段を取る必要があると主張していた。