リビアで拉致されたヨルダン大使、無事に解放
(CNN) リビアの首都トリポリで先月拉致されたヨルダンの駐リビア大使が13日、無事に解放された。
ヨルダンのジュデ外相が国営ペトラ通信に「ファワズ・アイタン大使は解放されて帰国の途に就いた。健康状態は良好だ」と語った。
アイタン大使は4月15日、トリポリ中心部で武装グループに連れ去られた。リビアの国営LANA通信は、同大使の運転手を務めるモロッコ人が銃で撃たれたと伝えた。
リビアでは2011年のカダフィ政権崩壊以降、数百に上る民兵組織を政府が統制できず、治安が極端に悪化している。先月中旬には就任したばかりの首相が、銃撃を受けたことを理由に辞任した。
外国大使館関係者らを狙った事件も続発し、トリポリでは今年に入ってエジプトの外交官、韓国当局者、チュニジア大使館の職員が拉致されたが、いずれも後日解放された。
東部ベンガジでは12年9月に米領事館が襲撃を受け、米大使ら4人が死亡した。同市内にある欧米諸国の領事館はすべて閉鎖されている。