拉致生徒のビデオ、身元確認進む 別の事件の被害者も混在か
ボコ・ハラム側は解放の条件として、拘束中のメンバーの釈放を要求している。
ボコ・ハラムとの交渉役を務めた経験を持つシェフ・サニ氏は、「事件解決には武力行使か対話かという2つの方法があるが、このケースで武力行使は選択肢に入らない」と話す。生徒たちの居場所が判明していないうえ、突入作戦は生徒たちの命を危険にさらす恐れがあるからだ。
CNNのテロ対策専門家によると、ナイジェリア政府は昨年、ボコ・ハラムが数十人の少女たちを拉致した事件で、人質解放と引き換えにメンバー約100人の釈放に応じた経緯がある。同専門家は、こうした交渉がさらに次の拉致事件を招く可能性もあると警告する。
生徒たちの捜索、救出作戦には米英などの諸外国も協力している。
米国防総省の報道官は13日の記者会見で、米軍の有人偵察機がナイジェリア上空に送り込まれていると述べた。複数の米政権高官がCNNに語ったところによると、米国は民間衛星の映像も同国と共有しているという。