拉致生徒のビデオ、身元確認進む 別の事件の被害者も混在か
アブジャ(CNN) ナイジェリアのイスラム過激派「ボコ・ハラム」が北東部ボルノ州の学校から連れ去った女子生徒らを撮影したとされるビデオについて、家族や学校関係者による確認作業が進んでいる。州当局によると、拉致された267人のうち、これまでに77人の映像が確認された。
ビデオは12日、フランスのAFP通信が配信した。ボルノ州のカシム・シェッティマ知事は、ビデオに映っている約100人の生徒全員の名前を確認して在校生名簿などと照合するよう指示した。知事の報道官は13日、「徹夜で確認作業を続け、14日には照合を終わらせる」と述べた。
同報道官は、まだ身元が確認されていない少女たちも全員同じ学校の生徒であることが分かったと述べたが、その理由には言及しなかった。
一部の父母らがCNNに語ったところによると、ビデオには過去2年ほどの間に起きたほかの拉致事件の被害者も映っていたとされる。「地元の村などで約50人の父母がビデオを見たが、だれもわが子の姿を見つけることができなかった」との情報もある。
生徒たちの無事が確認されるかどうかは、ナイジェリア政府がボコ・ハラムと解放交渉を進めるうえで重要なカギとなる。