調査団、墜落現場に依然入れず マレーシア機撃墜
マレーシア政府は親ロシア派と交渉し、現場に外国から非武装の警備要員を送り込むことへの同意を取り付けたが、激しい戦闘のためにそれも実現していない。親ロシア派が樹立を宣言した「ドネツク人民共和国」の幹部も同日、「調査団が安全に活動することは不可能」との見解を示した。
OSCEの担当者によると、調査団は29日も引き続き現場入りを試みる方針だという。
CNN取材班は28日、墜落現場へ向かう車列に加わったものの、報道陣は早々と追い返され、捜査チームもまもなく引き返した。
一方、オランダの軍基地では、現場から移送された遺体の身元確認作業が始まった。世界各国から200人以上の専門家が集まり、歯型やDNA、指紋などに基づく確認作業に参加している。何人の遺体が運ばれたかは依然として不明。同日の時点で身元が判明したのは、オランダ人男性1人にとどまっている。
撃墜の真相は10日以上たった今も究明されず、ロシアの関与を巡る欧米と同国の対立は一層深まっている。