調査団、墜落現場に依然入れず マレーシア機撃墜
ウクライナ・ドネツク(CNN) ウクライナ東部でのマレーシア航空機撃墜事件を調べるため、現地に向かった欧州安保協力機構(OSCE)の調査団は、28日も現場に入れないまま待機を余儀なくされ、いらだちを募らせている。
OSCE調査団とともにオランダとオーストラリアの専門家45人が現地入りを目指しているが、この日も27日に続き、爆発音や激しい戦闘の情報を受けて断念した。
OSCEの報道担当者はCNNとのインタビューで「延期はもうたくさんだ」といらだちをあらわにし、「現場に残された遺体は今も風雨にさらされている。犯罪現場の保存もできていない。30~35平方キロに及ぶ広大な犯罪現場を立ち入り禁止とする措置が必要だ」と語った。
親ロシア派からの未確認情報によると、現場の一部には28日、ウクライナ軍が到達して装甲車を配置し、塹壕(ざんごう)を掘ったという。
国連や諸外国は、調査団のために安全な環境を確保するには休戦が必要だと再三呼び掛けてきた。